今回は、「identify with」という英語のイディオムを記録していきます。
この言葉は、「共感する」「感情移入する」といった意味を表す英語表現です。
それでは、「identify with」の意味や使い方を整理していきます!
「identify with」の読み方と発音
「identify with」はあえてカタカナにすると、「アイデンティファイ ウィズ」といった感じになります。
アクセントは「デン」に置くといい感じに読めます。
「デンティ」の部分を少し意識して強めに読むイメージです。
リンキングが起きる場合、「アイデンティファイウィズ」のように流れるように発音され、ウィズの音はだいぶ小さくなります。
つなげて読むときの発音記号は /aɪˈdentɪfaɪ wɪð/ です。
イギリス英語の発音:
アメリカ英語の発音:
「identify with」の意味・日本語訳
以下は「identify with」が使わるときの意味です。
- ~に共感する
- ~に感情移入する
- ~を理解する
「identify with~」で、他者やキャラクターの立場や感情に共感し、感情移入できるという意味を持ちます。
特に、映画や小説の登場人物の経験、感情などに自分を重ねるときや、他人の置かれた状況に理解を示すときに使われます。
この表現は単に「同意する」以上に、その人やキャラクターの気持ち、考えなどに深く共感し、自分も同じ立場にいるかのように感じることを意味します。
「identify with」の文法的な解説
「identify with」は句動詞で、動詞「identify」と前置詞「with」がセットになって使われます。
文法的には「with」の後に共感や感情移入を感じる対象、つまり目的語がつづきます。
たとえば「I identify with him.」のように、人やキャラクター、状況などが目的語として使われます。
この場合、「him」が目的語となり、「彼に共感する」という意味になります。
「with」の後には代名詞や名詞がつづくため、この部分で必ず共感や感情移入の対象となるものを明らかにする必要があります。
identify with トゥック、って言えば、僕に共感してくれるんですね!
えぃと、確かに英語の意味上ではそうなりますねぃ……
「identify with」を使うシチュエーション
「identify with」は、映画や本のキャラクターに感情移入するときや、他人の立場を理解するときに使われます。
また、自己表現や他者との共感を強調したい場面にも便利です。
日常会話でも「他人の気持ちがよくわかる」といった意味でよく使われ、個人的な経験や状況に合わせてこの表現を用いることが多いです。
「identify with」を使った例文
「identify with」を使った例文をいくつか見ていきます。
I identified with the main character in the movie.
「私はその映画の主人公に感情移入しました。」
He finds it easy to identify with others’ feelings.
「彼は他人の感情に簡単に共感できます。」
Many people identify with the struggles in the story.
「多くの人がその物語の苦労に共感しています。」
この例文のように「identify with」は必ずしも人だけに対して使う必要はありません。
物事や状況などにも、共感や感情移入するときに使うことができます。
映画を観たあととかによく使えそう
そうですねぃ!キャラについての感想を言うときにはとても便利ですね~!
「identify with」の言い換え表現
以下は「identify with」に似た表現です。
- empathize with(共感する)
- relate to(理解する)
- understand deeply(深く理解する)
「empathize with」は特に感情的な共感を強調したいときに使えます(イギリス英語のスペルでは「empathise」)。
エンパシーという言葉からイメージしやすいかと思います。
「relate to」は、誰かの経験や状況に関して理解するときにも使われる表現です。
「I can relate to ~」の形で、「~の気持ちはよくわかる」といった感じで使うことができます。
「identify with」の発見場所とコメント
今回のイディオムは英語論文を読んでいて見つけました。
文学作品についての論文なので、キャラクターの感情についての議論で使われていますね。
「identify」単体では身分の証明みたいなイメージがわいてきますが、「with+人」をつけることで、他人に共感するという意味に変わるのは意外でした。
自分のアイデンティティを他人に重ね合わせる、って感じなんですね。
知ってそうな簡単な組み合わせでも、意外と知らない表現になるっていうのはおもしろいです。
こういった自分が知らない表現も、まだまだたくさんあると思います。
これからもおもしろいイディオムと出会うのが楽しみです!
今回はなんとも模範解答のようなコメントです
えぃと……本当に楽しみなんだと思いますよ~
まとめ
今回は「identify with」というイディオムを記録しました。
「identify with」は、他者やキャラクターに共感したり、感情移入する際に使える便利な表現です。
思わず誰かに自分を重ね合わせてしまったときには、ぜひ使っていきましょう!